事例紹介

IoT活用による工場内作業員の作業工程・工数の見える化

IoTツールを探す■業種:製造業

 

■経営課題:製造業A社は自社で生産管理システムをACCESSで構築し運用を行っていた。見積書に関しては営業が顧客からの要求に従い工数を計算し作業内容から作業工程数を計算し積算して見積を行っていた。

しかし正確な工数は後で作業員より工程別の工数(時間)を集計して計算するために正しい原価が分からず、利益がある案件と利益が出てない案件が後で判明するという状況であった。

 

■課題解決策:初回のAI・IoT導入シナリオでは工場全体をカメラセンサーで可視化し、作業現場の作業員の位置情報と作業滞留時間(作業中)を計算し、作業工数を割り出して原価を出すことを考えた。その後、経営者と会話を行い、作業現場の作業員毎にスマホ(中古)は操作可能であり、軍手などをしていてもタッチペンなどを使えば問題ないことが判明。最終的にはACCESSと連携するスマホアプリを開発し、作業内容と時間の開始と終了時にスマホに入力することで作業時間の計算を紙で最終集計する方法からリアルタイムで集計することができた。

 

■経営効果:作業時間は毎日、就業時間後、パートタイマーが作業日報を各作業員毎に集計して、原価に計上していた。その時間が毎日2時間以上あり、ほぼ削減できた。同時に作業時間が正確に分かることで現場の改善意識も高まった。作業工程もそれぞれの作業員の状況もガントチャート式の行程管理ツールなども使い見比べることでTO-DOの分析も可能となった。

原価計算も正確になり、利益がある案件と利益が出てない案件が判明することでどのお客様の案件を重視しなければならないかを経営判断と営業判断できるようになりコスト削減と効率的な案件獲得が可能となった。

 

■補助金対応:ミラサポ