コラム
音声多言語認識AIによる外食業界事例
■本事例の概要
音声多言語認識AI(人工知能)を使った多言語対応が可能となり、順番待ちの外国人観光客(インバウンド客)に対して日本流のおもてなしを実現した外食業界事例です。
■経営課題
外食業界では、政府の観光立国推進や2019年のラグビーワールドカップ開催、さらに2020年のオリンピック開催をきっかけに外国人観光客が増加しています。
ただし、店員が多言語で対応できないことや、日本流のおもてなしが不十分なことが原因で、外国人観光客が並んでいる途中で帰ってしまう事態が発生してしまいました。
そこで、待ち時間中に帰らせないための対策を検討するという経営課題がありました。
■AI導入(課題解決)
音声多言語認識AIは大型タッチパネルとコミュニケーションロボットを組み合わせたシステムで、外国人観光客がパネル上のコンテンツを選んでドラッグ&ドロップすると、動画や画像が表示されます。
また、パネルに内蔵されたカメラが外国人観光客やウェイティングスペースの状況・特徴を捉えると、パネルの横に設置されたロボットが来店客の年齢・性別、待合人数状況を加味した上で、おすすめメニューを音声でレコメンド(推薦)します。
これにより待ち時間でも日本流のおもてなしが実現でき、待たずに帰ってしまう外国人観光客が減少しました。
■経営効果
大型タッチパネルと多言語コミュニケーションロボットを介して、外国人観光客と多言語でのコミュニケーションが実現可能となりました。
また、年齢・性別、待合人数状況を200パターンから解析し、音声でメニューをレコメンド(推薦)することで、待ち時間に外国人観光客を飽きさせないことが日本流のおもてなしとなり、顧客満足度向上や売上向上につながっています。
■好事例のポイント
1.音声多言語認識AIを導入したインバウンド客へのレコメンド対応により、事前にメニューの提案が可能になった。
2.待ち時間に飽きさせない工夫で帰ってしまう外国人観光客が減少し、顧客満足度や売上・利益向上につながった。
3.日本人流のおもてなしをロボットが実現することで人材不足の解消につながった。
以上が音声多言語認識AI(人工知能)によるおもてなし外食業界成功事例です。