事例紹介

AI活用による検品作業の効率化と顧客満足度向上

AIツールを探す■業種:製造業

 

■経営課題:カメラ用や医療用のレンズなどを製造するD社は自社で製造したレンズ加工部品の最終工程に全量検品を行っていた。レンズ内の気泡や傷などはベテランの検品技術がなければ検品で不良品を弾くことができない高度な作業であった。しかし作業員の高齢化により作業自体の後継者が見つからないという課題も見えてきた。

 

■課題解決策:レンズをIoTカメラで撮影し、瞬時にAIで解析することでレンズ内の基本や傷などを発見することをした。当初は国の技術研究所等からの指導や支援も行って対応していたが、なかなか良い精度が上がらなかったが、レンズを撮影する際に工夫(機密情報のため非公開)をし、精度が向上した。結果、AIでの分析情報を徐々に貯めることで学習したAIが検品品質を向上することとなった。

 

■経営効果:少子高齢化の中で高齢化が進む中小企業において、作業員の属人化のプロセスはなかなか後継者育成が難しいが、こうしたIoTで収集したデータをビックデータ化し、AIで解析することで当初はなかなか成果が上がらなかったが不良品検品率も徐々に向上し、成果が出始めることとなった。人間の作業分をまずは軽減し、その後、徐々に精度をあげていること。当初より100%を目指さず進める事が成功の秘訣となった。

 

■補助金対応:ものづくり補助金